山頂の石仏。
◆三角点2190mがあるが、国土地理院の地図をみると2191m2192m地点もある。
◆伊那谷では、古くから野熊山とよばれていた。山頂に恵那権現社の奥社があるところから、御嶽様とも呼ばれたという。
恵那神社の前身は恵那山修験道と結びついた恵那権現社である。
天皇家の祖神である「記紀」の神話の神々が、全国各地の神社に祀られるようになるのは、多くの場合、明治になってからだということに留意する必要がある。
恵那山の場あいも、緒書に、天照天神と胞衣伝説を、さも古くからの伝えのように載せるが、戦前までの皇国史観教育名残りといわざるをえない。
(『名山の民俗史』から抜粋)